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うつ病 その1

だいじょうぶと思っていても、大きなストレスにさらされたり、不安を抱えながら生きているときには、 しらずしらずに、うつ状態になりかけていることがあります。心理的な変化よりも先に、 食欲、体重、睡眠パターン、睡眠の質、容貌、健康の変化に気付く人もいます。 

人生の変化についていけないことが、大きな要因です。肉親や配偶者の死、離婚、別れ、別離、喪失、退職、 失業、引越し、病気などの適応障害からうつ病に発展することもあります。 辛い生い立ちや過去のトラウマからうつになることもあります。

アメリカでのうつ病治療は、薬物療法と心理療法が中心ですが、運動と栄養も重要とされています。

ストレス管理: 考えてもどうにもならない、ネガティブなことをくよくよ考える「反すう思考」がある場合、気をそらすことをします。お笑い番組を見たり、家族に電話したりとか。家の中ばかりにいると、慣れ親しんだものに囲まれているので、つい考えが内側に向きます。散歩したり、友達とカフェで話したり、ジムに行ったり、ガーデニングしたりするのも一案です。

運動療法: 週に3~5日くらい、30分の運動をするとうつや不安がだいぶ改善されると言われます。心肺機能を高める運動をすると脳内にエンドルフィンが放出され、高揚感や満足感が高まるそうです。歩くだけで良いですから、定期的に運動することをお薦めします。 できれば両手を大きく振りながら歩いて、肩や背中もゆるめます。 

栄養療法: うつを改善するためには、セロトニンという神経伝達物質を増やす必要があります。セロトニンの原料はトリプトファンというアミノ酸で、例えばナッツ・乳製品・肉・魚・卵・豆類などに多く含まれています。高カカオチョコレートは気分を上向きにし、ストレス緩和に役立つという研究もあるそうです。カカオポリフェノールが多い、カカオ分72%以上のチョコレートはLongsドラッグストアやスーパーマーケットで手に入ります。

人生に喜びを見出し、自尊心を高めることも大切な目標です。 

Setsuko "Robin" Yano, M.A., Licensed Marriage & Family Therapist (MFT245) 

 

参考文献: