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コロナ危機とこころのケア

コロナストレスにどう対処するか

コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大し、大勢がストレスを抱えています。感染への恐怖や不安で情緒不安定になる大人や子供もいるでしょう。ストレス対策をしっかりして、自分も周りの人々も、コミュニティーも支えましょう。

ストレス反応は様々です。 あなたのストレス反応は、これまでの体験や背景によるので、他の人々とは違うかもしれません。

危機により強く反応する人々の例:

  • コロナウイルスが重症化しやすい高齢者と基礎疾患がある方
  • 子供とティーンエージャー
  • コロナウイルス感染者の援助者。たとえば医療従事者など。
  • 不安障害・依存症などの、精神疾患がある方

あなたや大切な人が、自分自身や人を傷つけそうならば、911に連絡してださい。

  • 911 ー>警察・消防・救急車は全て「911」です。緊急時には「911」を回し(公衆電話ではコイン不要)、オペレーターに緊急事態の場所と内容(警察・消防・病院の別)を告げます。英語で説明できない時には「ジャパニーズ・プリーズ」と告げれば,日本語通訳サービスを介しての通話が可能です。緊急時以外には,「911」ではなく管轄の警察署へ直接連絡しましょう。
  • コロナ隔離政策下で、ドメスティック・バイオレンスが増加傾向です。外出禁止や経済的不安で加害者のストレス増加と同時に、被害者の監視が常に可能となるため、精神的、肉体的に暴力を振るいやすい状況が生まれます。家にいる危険を感じたら、外に出て911に連絡してください。DV被害者のためのリスト https://www.jcounselor.com/blog/dv

自宅待機・ロックダウンのストレス反応の例

  • 自分や大切な人の健康の不安や恐怖
  • 睡眠・摂食パターンの変化
  • 眠れない。集中力の低下
  • 慢性疾患の悪化
  • アルコール・たばこ・その他の薬物摂取の増加
  • インターネット・ゲーム・SNS依存

既存の精神疾患がある方は、治療を継続し、症状の変化に気をつけます。

 

こころのケア

  • ソーシャルメディア、テレビ、ウェブを含むあらゆる情報から離れ、休息する。パンデミックについての情報は心を乱すかもしれません
  • 健康に気を配る。深呼吸、ストレッチ、瞑想など。
  • 栄養バランスのとれたヘルシーな食事。
  • 定期的な運動。充分な睡眠と休息。アルコールや薬物を避ける
  • 神経を休める時間をとる。何か楽しめることをする(楽器、趣味、手芸、アートなど)。
  • 心の癒やしや栄養になる音楽を聞き、感動する映画を見る
  • 他の人々とつながる。気になることや気持ちを他の人と話す
  • お休みを利用して、長い間やりたかったプロジェクトに着手する
  • 外出自粛に備えて、必要な食料や備品を備蓄する
  • 自宅の環境を整え、安心できる場所にする。心が落ち着く物を周りに置く
  • 家にいなければならない状況は、恐怖や不安をうまく管理できれば、実際はとても良い効果があるかもしれない。心を落ち着かせ、ゆっくりと過ごせる時間があり、心身の休養になる
  • 自分自身やハイヤーセルフとつながる(ヨガ、瞑想、日記、読書など)。
  • ペットや自然とのつながりを取り戻す(植木の手入れ、近所の散歩など)
  • 信仰がある人は、教会やお寺のオンライン礼拝に参加する
  • コミュニティーのオンラインチャットに参加する
  • 不安・落ち込み・ストレスでお困りの場合、お医者様やカウンセラーに相談する  

 

子供のこころのケア

子供やティーンエージャーは、周りの大人達の状態に影響されます。コロナウイルスに親や大人が落ち着いて、自信をもって対処していれば、子供の世話もうまくできます。親がうまく対処していれば、子供も安心します。

子供やティーンエージャーのストレス反応は様々です。たとえば、

  • 小さい子供はぐずったり、よく泣く
  • 赤ちゃん返り。たとえばおもらしやトイレにいけなくなる
  • 心配したり、悲しむ
  • 不健康な摂食習慣や睡眠習慣
  • ティーンエージャーは、イライラしたり、問題行動を起こす
  • 成績低下。登校拒否
  • 集中力、注意力の低下
  • 以前楽しかったことが楽しめないし、やる気が起きない
  • 原因不明の頭痛や、体の痛み
  • 飲酒、喫煙、薬物使用

子供の支援法

  • コロナウイルスについて話し合う時間をとる。質問には年齢に合わせてわかりやすく答える。
  • 大丈夫と安心させる。自分のストレス対処法を教え、子供が真似できるお手本にする
  • コロナウイルス関連の情報・ニュースをSNSも含めて制限する。子供は聞いたことを誤解したり、理解できないことを恐れるため。
  • 日常の日課を継続する。休校時は学習・運動・遊び・休息などの時間割を作り、実行させる。
  • 保護者が子供の手本になる(上のこころのケア参照)。休息をとり、充分な睡眠を取る。運動し、良い食生活を維持する。友達や家族とつながる。
  • 保護者向け資料(子供の心のケア)

 

自宅待機や隔離から開放された方のこころのケア

コロナウイルスに感染した疑いがあるとされた方は、無症状でも他の人々から離れて、ストレスを感じているかもしれません。

自宅待機・隔離のストレス例:

  • 隔離されて安心すると共に、いろいろな感情がわいてくる
  • 自分や愛する人々の健康不安や怖れ
  • 自分を観察しなければならないストレス。症状を観察・確認されるストレス
  • 悲しみ、怒り、フラストレーション。陰性だと判明しても、友達や家族が自分から病気を移されたかもしれないという恐れをいだくから
  • 隔離・待機中、通常の仕事や子育て責任を果たせない罪悪感
  • その他の情緒的、心理的な変化

コロナ危機による外出規制に対応するため、オンラインカウンセリングを始めました。詳細は下の紺色のオンラインカウンセリングボタンをクリックしてください。

日本心理臨床学会の災害時の心のケアのリンクはこちら ー>https://www.ajcp.info/heart311/

このページは、次のサイトを元に2020年3月28日に書いたものです。情報は刻々と変わることをご理解、ご了承ください。参考資料:疾病対策センターによる「コロナ危機のストレスと対策」https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/daily-life-coping/managing-stress-anxiety.html?CDC_AA_refVal=https%3A%2F%2Fwww.cdc.gov%2Fcoronavirus%2F2019-ncov%2Fprepare%2Fmanaging-stress-anxiety.html