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内向的・外向的

日本人の半分以上は内向的であるという研究結果があるそうです。反対にアメリカ人の50-70%は外向的であるという研究結果があります(内向的なのは16-50%)。内向的な人と外向的な人の脳には大きな違いがあります。内向的な人は行動前に思考し、行動後も思考します。外向的な人はおしゃべりながら考えたり、考える前にまず実行して、そこから学ぶ傾向があります。内向的な人が外向的に完全転向することは珍しいですが、ある程度社交的になることは可能です。幸福には社会とのつながりが欠かせないと言われますが、その意味で内向的な人にも社交性は必要です。

内向的な日本人妻と外向的なアメリカ人夫のカップルは、国と文化の違いの他に、内向的・外向的な差で様々な問題が生じます。その一例:外向的な夫は楽観的でパーティー大好き。電話大好き。内向的な日本人妻はアメリカ生活の不便さや、将来の不安、うまくコミュニケーションが取れないイライラで頭はいっぱい。「夫の友人・職場のパーティーが多くて辛い。夫がやると言ったことを実行してくれない、一日に何回も電話してくるのはやめてほしい。一人の時間が欲しいのに、いっしょに何でもしたがる」などの不満を聞きます。

外向的な日本人妻と内向的アメリカ人夫のもめごとの一例:内向的アメリカ人夫は老後の資金、子供の教育資金まで準備してきっちりお金を管理し、真面目に家と仕事を往復し、家事もこなせて家庭的。趣味は晩酌とゲームとネットフリックス。おしゃべりは得意でない。外向的な日本人妻は「アメリカ生活のストレスをお友達とお喋りしたり飲んだりすることで発散したいのに、夫はケチで私の外出をよく思わない。縛られている気分。神経質でこまかい。話しもちっとも面白くない。育児や家事が苦痛」などの不満を持ちます。

外向的なアメリカ人同士のカップルにもいろいろ問題が生じます。毎週末は教会活動、子供のサッカー、学校行事、パーティーの予定がギッチリ。家事はおざなり。毎日喧嘩ばっかりの例もあるし、貯金なし、借金だらけでも愛があるから大丈夫、という楽観的な例もあります。外向的な方が幸福度が高いということは多くの研究結果が示しています。

一方内向的同士のカップルも幸福度はまちまち。話下手の人は不満を話し合いで解決できないので浮気、その後離婚という例もあり。協力して真面目に働き、家事、子育てや老後の設計も万全という例もあり。とは言え人生は山あり谷あり。落ち込むときも、泣くこともあるけれど、家庭の幸福を大切にする二人ならば、穏やかによりそって行けるでしょう。

参考サイト: https://www.psychologytoday.com/blog/thrive/201205/are-extroverts-happier-introverts